先週東京で行われたART FAIR TOKYO。
11回目を迎えた今回は国内外150のギャラリーが参加。先進国にありながらまだまだ途上の日本のアートマーケット事情と昨年発足したAPAGA(ASIA PACIFIC ART GALLERY ALLIANCE)について各国の代表が意見を交わすシンポジウムに参加。
高度経済成長を遂げたアジア諸国や世界中の特に都市部における富裕層の増加に伴い芸術収集へ関心を持つ人々が急速に増えていると言える。
これは僕らにとっては嬉しいことで日本の作家もどんどんグローバル(というよりはボーダレス)に活動をするべきだと思う反面、急激なアートマーケットの拡大は芸術収集や売買することばかりに焦点がいってしまう危険と、企業や地域のブランド戦略として芸術家が消費されてしまう可能性も引き起こしてしまう。芸術とは暮らしの中にあるもので生活を豊かにする。
己の目で、心で、豊かな芸術LIFEを楽しむ時代がきて欲しいと願っている。