現在発売中の専門誌、トランスワールドスノーボーディングから。
デジタル写真の急速な普及によって世の中の常識がデータへと移行しようとしています。
昔から愛されてきた銀塩写真(フィルム)は姿を潜めフィルム価格の高騰、ラボ(現像所)の閉鎖、職人さんの減少は加速の一途。
便利や画質のみが重視され、ハイスペック、ハイクオリティー?と企業合戦は続きます。
便利=楽しい? 高画質=良い写真??
もちろん僕もデジタルカメラを使うこともあるしデジタルならではの可能性は十分有りうる。
けど、人のハートに訴えかけるモノって全く別の次元の話なんだよね。
便利の影に薄れ行く人と人との関わりや、「撮る」事の緊張感や楽しみ。
失ってはいけないプロセスが絶対にそこには有るんだよ。
加えて昨年世界中に大打撃を呼んだ雪不足。確実に温暖化というものが目に見える現象となってきました。
気温があがり「雪」はどんどん溶けて「水」へ・・・・・
ISO800のザラザラなモノクロフィルムにそんな時代的な背景を落とし込んだ1枚です。
時代の波とともに消え行く先人達のすばらしい発明に、
僕も一人の写真家として敬意を祓います。
I love film. cheap digital sucks!