from Arctic
f0151426_01001598.jpg

「アシレ・アシレ・アシレアシアシ・ハクッ!ハクッ!」ピーターが犬に喝を入れながら鞭を降る。澄み渡った空の下、ソリを操るピーターと実家に帰省するアビケヤと僕を乗せた犬ぞりが軽快に進む。ここではまだ犬ぞりが生活の移動手段だ。今日はそれほど気温も低くなく、絶好の移動日だ。犬ぞりの上にひかれたトナカイの毛皮は温かく、起伏の無い海氷上は揺れも少なく快適だった。初めはソリに乗る興奮と周囲の景色に圧倒されていたが数時間が経過し、その状況に慣れてきた頃に僕はウトウトしながら自分のイビキで目を覚ました。大きく景色が変わることはないがゆっくりと二つの岬を超えると大きな入江の彼方に小さな集落が見えてきた。正午に出発したが時計の針は既に午後7時を指している。海氷上から見渡す景色は普段の感覚以上に大きく、距離感が狂わされる。最後に犬を休ませた時に前方に見えたその集落に到着したのは午後8時を回っていた。4/23北極日記より。

単独で北極に来てから4週間が経つ。先住民の住む世界最北の集落で2週間過ごし、隣の村で1週間ほどテント生活で過ごした。スノーボーダーとしての遊び心から五明氏より預かった雪板でイヌイットらと遊び、夢中で遊んでくれた兄弟のもとに板と本を置いてきた。この集落でも横ノリは根付くだろうか。北緯80度近いため、既に白夜が始まっていたが気温はー10℃を上回ることは無く、流石に寒い。今週は少し南に下りて来たから気温は少し暖かく感じる。北極にも春が訪れている。

f0151426_01015568.jpg
f0151426_01023017.jpg



[PR]
by TSUTOMU-ENDO | 2018-05-12 06:40
My Exhibition a... >>